喰太呂

見どころ!

今年で創業66年を迎える老舗店!

お肉の仕入れ方が特徴的で何と和牛を1頭買い!

その時々の牛によりおすすめが変わるため、女将さんがその日にあったお肉を紹介してくれます!

タレは醤油ベースであっさりしており、

和牛の味をストレートに堪能したい方に是非お立ち寄りください!

概要

住所 倉敷市連島町西の浦652-12

OPEN 昼11:30~14:00(土日祝のみ) 夜17:00~22:00

定休日 火曜日

電話番号 086-444-3695

駐車場 45台       

倉敷駅から市内バスで35分


訪問ブログ

さてさて、本日紹介するのは今年で創業66年目を迎える水島でも最古参の焼肉屋「焼肉喰太呂」

 

何とこのお店、お肉の仕入れ方法がとても特徴的で、毎月競りに参加して国産和牛を1頭買いしているそうです。私も水島で多くの焼肉屋を回ってきましたが、この方法で仕入れを行っているお店は「焼肉喰太呂」が初めてですね。ですのでオススメもその時々の和牛によって違うそうで、女将さんが今日のオススメを教えてくれます。何とも1頭買いならではの光景ですね!

早速メニューを見てみると

「塩タン¥1,100円」「ロース¥1,030円」「カルビ¥930円」、、、、、?

「あれ、国産和牛のお店だよな~? 安すぎない?」

 

そう思いつつ注文して待つこと数分、

まず初めに来たのは塩タンでしたが、早速度肝を抜かれました。

なんと言ってもそのボリューム!2人前でタン14枚!!!

おいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!

国産和牛かつ¥1,000円少々で食べられるだけでも凄いのに

ボリュームまで兼ね備えているとは、、、

「このお店は早速、私の胃袋を掴みに来ているのか!!?」

そう思わざるを得ませんでした。

塩タンは塩コショウを先にかけて焼いた後にレモンダレにつけて食べる。

 

薄く切った塩タンは適度な噛み応えと、あっさりとした感じが何とも美味でした。

続いてロースを実食しました。

ロースを焼いていると女将さんからワンポイントアドバイスがありました!

「和牛は焼き過ぎると固くなるから、サッと炙る程度で食べなさい」とのことなので、

しっかり焼いてしまったロースを食べた後に、アドバイス通りサッと炙って食べてみると

「全然違う!!!」

ジューシーだったロースがさっぱりへと大変身を遂げました。

しかも脂のうま味がより引き立つ美味しさでした。

焼き方だけでこうも違うとは、

「もういっそのこと、全部女将さんに焼いてもらいたいものですね。」

 

あわせてカルビもいただきましたが、お肉にハリと脂の甘みがあってとても美味しいですね。

 

なぜこうも脂が甘いのか!?女将さんに聞いてみると、

それは一度も機械には通さず、全て手作業でお肉を切っているからだそうです。

 

手間をかけて仕込みをしているからこそ、お肉の甘みを引き立たせることができるんですね!

 

しかも、このお肉の甘みを引き立たせるのが特製ダレなんですよ。

普通タレといえばドロドロのイメージをするかと思いますが、喰太呂のタレは醤油ベース?なのか凄くサラサラで、お肉は甘い脂があるモノが多く一見こってりなのかなとも思いますが、このタレのおかげで凄く食べやすくなります!

 

 

最後に人気メニューの卵スープをいただきました。

牛の切れ端を半日以上煮込んで作った出汁をベースにふわっふわの卵が乗った卵スープは、あっさり透き通っているのにしっかり味があり、まさに「シンプルisベスト」な一品でした。

 

沢山食べて楽しんでお会計をしましたが、

「サービスしてくれているのかな?」と疑ってしまうお値段で食べさせていただきました。

実際、何のサービスもせずこのお値段なわけですから、

国産和牛でこんなお店、見たことがなく、絶対リピートしたいお店です!

 

今回感じたことは大将の気持ちのいい接客と

女将さんの絶対に食べたくなるメニュー紹介はとてもアットホームな雰囲気で居心地が良かったです。

 

値段では表せない大将と女将さんの人の良さが

また行きたくなる最大の理由なのかも知れませんね。

 

 


■店名のこと

「くうたろ」というのどかな響きから、命名者の剽軽さと品の良い遊び心を感じ取ることができる。

おまけに、くうたろの漢字表記=「喰?呂」の二文字目に使用されている一文字「?」は、漢和辞典を調べても見つけることができない、まさに遊び心満載の店名である。

■店の歴史について

現在の大将と女将のご夫婦は二世、現在は三世も手伝ってくれている。

開店したのは、高度成長期まっただ中の1966年で、今から57年も前に遡る。川崎製鉄が稼働を始めて数年後のことである。

当時、高梁川の東側には、同社の社宅がびっしりと建ち並び、約3万人が暮らしていたというから、荒まじい。

 

社宅は、お店からほど近いところに位置しているので、客の絶えない日々が続いていたという。

■ゆったりした店のたたずまい

店の看板と、夜になって点灯するネオンは、東へ向かう車の車窓には魅力的に映る筈。訪ねた日は、丁度満月。建物の真上に浮ぶ真ん丸の月は、まるで店の守り神のようだ。

店内に入ると、ゆったりと奥まで広がる席が客人を誘ってくれる。

どこに坐ろうかと迷ってしまう程、席数は多く、上り席も設えてあるので、お座敷気分を味わいたければ、畳の敷いてある席がお薦め。

入り口を真直ぐ奥に進むと、トイレが、その更に奥には、何部屋もの個室があって、お忍びで訪ねたいご仁には、こちらがお薦めだ。

 

また、2階には、80人を収容できる大広間が控えていて、嘗ては、この大広間で宴会も屡々開かれていたというから、当時が羨ましく思えてくる。

■リーズナブルなお値段

内装が立派で、建付けもしっかりしているので、高級感があってさぞ、お値段は高いのでは無いかと思ってしまうが、メニューを見るとそうでもない。

寧ろ、同じエリアにある店の中では、リーズナブルだと言えよう。

 

 

 

 

 

■大将と女将の笑顔

お二人とも笑顔に優しさが滲み出ていて和やか、人懐っこさがとても良い。遠来のお客様を惹きつける筈だ。

会話にも優しさが滲み出ていて好印象。奥様は、丁寧にお店の歴史やお肉の捌き方、焼き加減のことなど、事細かにまた嫌みなく話してくださった。

また、お二人の顔を見たくなってきてしまう。

 

 

 

 

 

■お酒類

店内に入った時に目に飛びこんできたのが、Riedelと書かれた段ボール箱、ワイングラスの有名ブランドだ。振り向けば、そこには、案の定、ワインセラーが。

そして中にはブルゴーニュやボルドー産のフランス高級ワインがずらり、常連客のリクエストによるそうだが、この辺りにも、店の客層と質の高さが表れているようだ。

その他の種類も豊富で、馴染みのある焼酎や、日本酒が並んでいて、酒好きにとってもワクワクする店だ。

 

 

 

 

 

■味

さて、肝心のお味の方は…。これが何と以外にあっさりしていて、素材を引き立たせるように工夫されている。

大将の肉に対する思いが感じられる瞬間だ。

タレは醤油ベースで、味はあっさり、見た目もさらりとしていて、良くあるトロリとした感じはない、

ロース、カルビ、レバー、センマイ、ホルモンなど、食べ比べてみたが、いずれも美味。

国産牛のみを提供する同店では、ハラミは、仕入れがべらぼうに高くつく為、他店と異なり輸入牛は使用せず、代わりに和牛のヒレまたはカイノミを薦めると、正直に教えてくれた。同店の良心を垣間見たような気がする。

同店の味に対する拘りは、一言で云うと「淡」。

牛に畏敬の念を払いつつ、最大限に肉の味を活かそうとする大将の哲学を同店の提供するタレの味に感じるのは、私だけだろうか。

 

 

以上